ピストンリングの交換と異音
エンジンから普段聞きなれないカラカラ音やチリチリ音が聞こえてくると、
「調子が悪いんじゃ…」
「壊れてしまうかも…」
と思ってしまうものです。
エンジンからの異音は、エンジンの悲鳴。異音が出始めたら要注意です。
ピストンリングの役目
エンジンの故障の一つに「ピストンリングの摩耗」があります。
このピストンリングの摩耗というのは、そう頻繁に起こるものではありませんが、走行距離の多い車に発生しがちな症状で、エンジンから軽いチリチリ(聞き方によってはカタカタ)とした打音が聞こえてくると、ピストンリングが摩耗している事が考えられます。
ピストンリングとは、エンジン内部のピストンを構成するパーツの一つで、シリンダーとピストンの密着部分にある数本のリングの事を指しています。高速で上下運動を繰り返しているシリンダーの内部で、適正な油膜を形成する非常に重要な役割を果たしているパーツです。
このピストンリングが摩耗してくると、ピストンとシリンダーの間に隙間ができてしまいます。
更に摩耗が進むと「オイル上がり」という症状になり、マフラーから白煙を噴いたり、点火によって爆発した焼却ガスが漏れ出してしまう「ガス抜け」の症状が発生してしまい、エンジンとして正常な動作をしなくなってしまいます。こうなってしまうと、エンジンの相当なパワーダウンはもちろん、オイル消費量が増大してしまい、放っておくと症状はどんどん悪化していくのです。
最悪の場合、ピストンやシリンダー自体が異常摩耗を起こし、エンジンとしての機能が果たせなくなってしまいます。
これを修理するには、ピストンやピストンリングの交換はもちろん、場合によっては
・オーバーサイズピストンのはめ直し
をする必要が出てきますので、とても支払う気になれないくらいの高額な修理費用が発生してしまうのです。
ピストンリングが摩耗すると
ピストンリングが摩耗してしまったは場合は、もちろん交換が必要になります。ですが大抵の場合、それだけを交換すれば良いというわけでは無い場合が多いので、修理費用はまちまちですが、
最低30万円以上の高額な修理費用
が発生します。
またピストンリングの摩耗は、過酷な運転や経年劣化でも発生するので、修理するにはエンジンオーバーホールといって、分解整備しかありません。
しかし、相当な費用が発生するので、よほど思い入れのある車でもない限り、オーバーホールを行うことはちょっと考えるべきではないでしょうか。
残念ながら、ピストンリングは常にシリンダーとピストンの隙間で擦られているので摩耗を防ぐことはできません。しかし、適切なオイル管理とメンテナンスを行うことで寿命を延ばすことができますので、日頃のオイルメンテナンスはやはり重要ですね。
ですがいずれにせよ、こうした不具合が起こってしまうと、以下の選択肢で判断するしかないのではないでしょうか。
どうする?? ピストンリング3つの選択
ピストンリング交換をどうする??
・自然には直るものではない
・自分でエンジンをバラせない
と、とにかく面倒なことになってしまっていると思いますが、ここではこれからどうすれば良いのか3つの解決策をお話ししています。
1修理する
これ以上、傷口を大きくしないためには、まずはきちんと修理(交換)するべきです。

今のまま走り続けていると、異音がどんどん大きくなっていくばかりか、時と場合によっては止まってしまいかねません。ですが
・何年乗り続けるのか
・金銭面での問題
・愛車の残存価値
をお考えになられた方が良いでしょう。特に「何年乗り続けるのか」と「愛車の残存価値」は重要で、あまり長く乗らない車に高額なお金をかけて修理するのも考えものです。
愛車の価値とのバランスを考えて修理するようにしましょう。
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2放置しておく
次に、あまりおすすめはできませんが、放置しておくという選択肢もあります。

急に止まってしまうかもという危険を多く孕んでいるので、できれば早く対策するべきですが、
・そろそろ乗り換えする予定
・金銭面で本当につらい
・直すほどの価値もない車
ようであれば、放置の選択もやむを得ないかもしれません。
ですが高速道路走行中や、右折しようとした瞬間に止まってしまうことを考えると、
放置の選択は恐ろしいものとなりますね。