タイミングベルトってなに?

タイミングベルトは、クランクシャフトの回転力をカムシャフトへ伝える役割を担う重要なパーツです。この動力で、タイミングよくピストンやバルブを開閉させることに由来して、タイミングベルトと呼ばれています。
タイミングベルト交換しないとどうなるの?
タイミングベルトを交換しないまま走っていて、切れてしまうとどうなるのでしょうか。
ベルトが切れるとすぐにエンジンが止まる
のです。
それが走行中に発生してしまった場合は、命に関わる大事故につながりかねませんので、10万キロ指定といえど早めの交換が必要です。

クリスマスイブの夜にね~、彼女を迎えに行って、交差点を右折し始めた瞬間にメーターの電気が全部点いて。
「あれっ!?」と思った瞬間、アクセル踏んでもまったく反応がなく、まさかのベルト切れ。
交差点の真ん中でクラクションブーブー鳴らされながら、彼女と2人で車を押しました…。
104,000キロで切れてしまったんですが、ケチらず早めに替えておいたら良かったんです…。右折した瞬間に切れるなんて、危なくてありえないよぉ…。
交換するならお早めに
タイミングベルトの交換費用は?
タイミングベルトの交換費用は、
一般的な車種で5~10万円前後と、
なかなかの大きな出費になります。さらに複雑なエンジンであったり、輸入車などの高級車になってくると、数十万円から100万円前後に至るものもあります。
タイミングベルトの交換にかかる部品代や工賃などを載せておきますので参考になさって下さい。
| ベルト& テンショナー |
作業工賃 | 合計 | |
| 軽自動車 | 8,000円 | 40,000円 | 50,000円 |
| 普通車 ※直列エンジン |
12,000円 | 60,000円 | 72,000円 |
| 普通車 ※V型・水平対向 |
15,000円 | 80,000円 | 95,000円 |
だいたいこんな感じでしょうか。ここに、同時交換が推奨されるウォーターポンプなどをプラスすると、約15,000円から20,000円が加算されます。
パーツが安くて工賃が高い理由
タイミングベルト自体は特殊とはいえ、中身はただのゴムです。ですので、パーツ単体としてみるとわずか数千円の値段です。
では交換費用がなぜ高額になるのかというと、交換工賃が高いためです。

一部例外を除いて、ほとんどの車種ではエンジンを開けないとタイミングベルトの交換ができません。中には一部の高級輸入車のように、エンジンを一旦降ろしてからでないと作業ができない車種もあります。
平均的に5時間以上の作業時間が発生しますから、作業工賃も割高になるのです。

お客さまは少しでも安くあげたいと思われているのはわかりますが、私達にも手間というものがありまして…。
部品代は高くても2~3万円なのに、工賃が5万円や10万円というと、いつもびっくりされます。
古い車だから安くしてくれと言われましても、「作業時間」はそれなりにかかるものですし、いつも金額は申し上げにくいですね。
タイミングベルトが切れたら?
走行中に切れてしまったら??
前述の通り、アクセルを踏んでもエンジンは止まっていますので、車は一切走らなくなります。

動力を伝えるベルトが切れているのですから当たり前ですね。
これだけ見ると「なんだ、それだけ?」となるかもしれませんが、実際はパワステもエアコンも何も効かず、走行中からの操作がとっても大変。でも肝心なエンジンの方は、もっと大変なことになってしまっているのです。
走行中にベルトが切れると、クランクシャフトの動力がカムシャフトに伝わらなくなります。そうなると、カムシャフトが回らなくなるということはバルブの動きが止まるのですが、エンジンの下半分は動いているため、ピストンはそのまま回り続けるのです。そうなると、
ピストンが動かないバルブに当たってしまい、それぞれが一瞬で壊れてしまう
ことになってしまいます。
エンジンはピストンが壊れると修理不可能になり、別のエンジンに載せ替えかパーツを集めて1から作り上げるしかありませんし、バルブが曲がっても交換になりますが、最近の車はマルチバルブと言って、1ピストンにつき4本のバルブがついているので、6気筒のエンジンなら24本ものバルブを交換する必要があるわけです。
こうなるとどんな車であっても、少なく見積もって30万円、高い車だと50万円以上の修理費用が必要になってしまいます。
エンジンが壊れてしまうと、車を買い換えるか?高額な修理費用を払って直すか?または車に乗らずにおくか?
まさに究極の3択に迫られてしまうのです。
どうする?? タイミングベルト交換
ベルトは交換するべきなのか!?
ここではタイミングベルト交換を控えておられるお車に、3つの選択肢をあげてお話ししています。
そろそろ10万キロ。もしくは前回交換より10万キロかな??と思ったら、まずはきちんと交換するという選択肢です。

今のまま走り続けていると、突然ベルト切れにより止まってしまいかねません。ですが
・何年乗り続けるのか
・金銭面での問題
・愛車の残存価値
をお考えになられた方が良いでしょう。特に「何年乗り続けるのか」と「愛車の残存価値」は重要で、あまり長く乗らない車に高額なお金をかけて修理するのも考えものです。
愛車の価値とのバランスを考えて修理するようにしましょう。
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2放置しておく
次に、あまりおすすめはできませんが、放置しておくという選択肢もあります。

急に止まってしまうかもという危険を多く孕んでいるので、できれば早く対策するべきですが、
・そろそろ乗り換えする予定
・金銭面で本当につらい
・直すほどの価値もない車
ようであれば、放置の選択もやむを得ないかもしれません。
ですが高速道路走行中や、右折しようとした瞬間に止まってしまうことを考えると、
放置の選択は恐ろしいものとなりますね。